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姫黄金 物語り

~代表社員ごあいさつに代えて 姫黄金物語り~

 誰が使っていたのか私が子供のころから、我が家には古い木製の指圧器が転がっていた。おもちゃにするには不安定にコロコロ動くしさかさまにしてもあまり役に立つようには思えなかった。祖父から疲れた時に首や腰に当てるものだと聞いた。つやが出てあめ色になっていた。厚みが8センチほどありさらにその上に突起が二個3センチばかりの高さで、直径1センチ5ミリ程の穴にきちんと埋め込まれていた。が、一つは緩んで引っ張ると持ち上がったが決して抜けることはなかった。下のほうが数ミリ、穴より太くて無理やり押し込まれたので簡単には抜けない構造になっている。

 後年指圧の仕事をするようになって、想いだし、ああ、あれを改良すればいい指圧器になるなーと気付いたときはわくわくした。木以外の材料は頭に浮かばなかった。
それから何年もかかって今の形に落ち着いたが、5年は経っていたと思う。なぜなら私は患者さんの治療に忙しくまた木を加工する能力がなかった。家には木材を削る道具がたくさんあったが誰もがむつかしくてできないというのである。 更に数年経って、東京荒川で知り合った家具デザイナーの方が「これは簡単にできる」、と私にいってくれ、早速に5個作ってくれた。一個確か数千円の手間賃で、しかし出来上がったものは機能的にはあまり変わらないようにも見えたが、台座のカーブがすこし違っていた。彼は細いひのきの間伐材を持っていたのでその丸太のカーブを利用してくれたのだ。しかし初めて私の考えたものが、実物となって目の前にあったときはとてもうれしかった。やはりカーブをだすのは大変なのである。カンナはまっすぐには削れる。大小取り揃えられる。丸カンナと言って丸く削れるのさえある。しかし卵がたに削ってくれる人は見つからない。またまたいきずまってしまった。

 そのデザイナー氏が3Dコンピューターなら削れると教えてくれた。ルーターマシーン、NTルーターマシーンと呪文のように唱えながら覚え早速木材会社のクラスメートだった郷田氏に電話、やっと見つけたのであった。しかし高価な機械で2000万円もする。どこにでもは無い。でも1年かかって立派な機械のある作業所が見つかった。
 次の問題は突起である。親指の形でなければならない。これはろくろ職人の仕事である。しかし木工ろくろは現代では需要がなく職人が一人しか見つからなかった。プラスチィック製品が安く大量にできるので、木の需要が減ったのである。しかし彼は引き受けてくれた。台座を含めて5000円で。しかし2度とは嫌だといった。手間が大変なのである。

 また頓挫してしまった。その間に中予地区の最後の木工ろくろ職人は廃業した。もう一軒後継ぎができそうな家族があった。二度と嫌だといった方の娘婿、貴重なその跡継ぎに麺棒みたいに丸く削ってもらうことにした。その若者は日に日に腕を上げついには指の形に難なくけづってくれ、初めて台座と突起を一つのものに作れるようになった。この指圧器を愛用してあめ色になるまで使ってくれる方があるだろうか。30年後の少女が「これなあに?」とおばあちゃんに聞いてくれる日がくるだろうか?そんな未来の時を想像している。

(同)ゴールドくるみヘルスケア 代表社員
胡桃針きゅうマッサージ院 院長
胡桃式指圧器「姫黄金(ひめこがね)」開発者
冨永恵子

合同会社
ゴールドくるみヘルスケア

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